桃田もフクヒロも。バドミントンS/Jリーグは世界ランク上位対決の連続 (2ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Chiba Itaru/AFLO

 そしてこのS/Jリーグ、今季から大きな変革がある。まず従来は、8チームの総当たりで優勝を争っていたが、今季から参加チームが男女とも+2の10(男女とも、下部リーグにあたる日本リーグで昨年の上位2チームが自動昇格)。それを昨年の成績をもとに、5チームずつS、Jの2ブロックに分け、各ブロック上位2チームのトップ4が順位決定戦で優勝を争う(2019年2月1617日)方式に変わったのだ。また今回から、日本代表のオフィシャルスポンサーであるJTBが冠スポンサーとなっている。

 近年のリーグでは、海外トーナメントの日程との兼ね合いで、トップ選手のリーグ出場が難しいケースもあった。

 たとえば昨年なら、奥原の故郷・長野県大町市で、所属する日本ユニシスの試合が組まれていたが、過密日程に故障も重なり、奥原は会場に姿を見せていない。凱旋をお目当てにしていたファンにとってはがっかりだろう。かといって過密日程で無理をすると、選手にもかなりの負担を強いることになる。そもそも「競技力向上」を目指す試合なのに、もしトップ選手にアクシデントがあったら、目も当てられない。

 ただ2ブロック制の採用で、ブロックリーグの試合数は4。トップ4で決勝まで進んだとしても総計6で、海外トーナメントの日程にも配慮しているから、代表選手への負担は多少軽減されるといっていい。

 8日に富山県高岡市で開幕するリーグには、2日間で男女各10チームが勢ぞろいする。10チームの顔ぶれやスケジュールはリーグのウェブサイトを参照してもらうとして、男子のJブロックでは、2日目に日本ユニシス(前年2位)とNTT東日本(同3位)がいきなりの対戦だ。

 ダブルス2、シングルス1で争われる団体戦。NTTには全日本総合で優勝した桃田がシングルスにいて、ユニシスはWR8位の遠藤大由/渡辺勇大、11位の井上拓斗/金子祐樹とダブルスに自信を持つ。ここを制した方が、Jブロックを優位に進みそうだ。

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