「そだねー」が流行語大賞に。藤澤五月らロコ・ソラーレの次なる目標は? (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by Rodrigo Reyes Marin/AFLO

「今までもそうだったように、私たちが大きく成長できたのは、大事な試合で負けたあと。チームとしての取り組みを、一層考えていきたい」

 サードの吉田知那美がそう語るように、合宿中は男子日本代表のコンサドーレ札幌とも練習試合を行なうなど、氷上での調整を精力的にこなした。それと並行して、合宿中には栄養士を招いて、補給食などについての講座を受講。アイス外での強化にも力を入れていた。

 札幌合宿を打ち上げると、チームはそのまま、12月5日(現地時間)からアメリカのネブラスカ州オマハで開催されるW杯のセカンドレグに出場するため、新千歳から羽田を経由してアメリカへ飛んだ。

 W杯セカンドレグを戦ったあと、翌週はカナダのニューファンドランド・ラブラドール州に移動。コンセプション・ベイ・サウスで行なわれるワールドツアーのグランドスラム・タイトル『BOOTS NATIONAL』に挑む。

 五輪シーズンの昨季とは、違った意味でタフなスケジュールをこなすことになるが、チームの雰囲気は明るい。

 藤澤は昨シーズンの終わりから、「世界一になってみたいと思うようになった」と口にする。つまりそれは、頂点までの距離が、身をもって測れている実感があるからだろう。

 ちなみに、流行語大賞で「そだねー」とともにノミネートされていた「もぐもぐタイム」の補給食だが、パシフィック・アジア選手権ではリンゴだった。今回の海外遠征でも、現地で果物を調達する予定だ。

「あと、最近はトレーナーさんと相談して、栄養士さんの意見なども聞きながら、プロテインを摂るようにしています。糖質と脂質が少ないプロテインバーがあればいいんですけど、そういうものがないか、今は模索中です」(吉田知)

 いよいよ世界のトップへ。アイス内外で、ロコ・ソラーレの準備は着々と進んでいる。

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