バドミントン団体女子が金を獲得。日本はすべてのところに強みがある (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 奥井隆史●写真 photo by Okui Takashi

 今年の対戦成績は3勝1敗と勝ち越している相手だったが、「自分で展開を作るというより、相手にペースを握られて、ついていくだけの感じでゲームが進んでしまった。積極的なプレーができず、相手の方が思い切ってやっているな、という風には思っていました」と山口は試合を振り返る。

「世界選手権では大きな展開のプレーで自分が要所を突いていけたけど、今回は守備面であまり自信を持ってできなかった。全体的に小さなプレーになってしまった。そこが相手にやりたいようにやらせてしまった要因だと思います」

 この結果をしっかり受け止めて、今日から始まる個人戦に生かしていきたいと前向きに話した。

 劣勢からのスタートとなったが、世界ランキング1位の福島由紀/廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)は、昨年の世界選手権決勝で敗れた相手、チェン・チンチェン/ジャ・イーファン組に冷静なプレーで2対0と快勝し、1-1のタイに持ち込んだ。

 そのあとを受けたのが、この団体戦では持ち前の粘りのプレーを見せて2勝している奥原希望(日本ユニシス)だ。相手は、世界ランキング7位のヘ・ビンジャオ。

「彼女は最近すごくパフォーマンスがいいので、カウンターに対してしっかり警戒することと、あとは自分の強みであるラリーでも心が折れないように入っていこうと思った」

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