八木かなえはアジアで7位。東京に向けて強カワ女子最大の悩みは体重 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 奥井隆史●写真 photo by Okui Takashi

 結局、ディアスがトータル207kgで優勝し、シェルメトバが206kgで2位。3位は最後に激しい駆け引き合戦を制した、スロドチャナ・ハンバオ(タイ)が201kgで入り、キム・チュンシム(北朝鮮)が200kgで4位となり、八木はトータル190kgの7位だった。

 一方で、クリーン&ジャークの113kgの挑戦は感触がよかったと笑顔を見せる。

「もうちょっと練習ができていたら、取れたんじゃないかなというくらいの感触だった」と言い、もしその重量を挙げていれば、スナッチとの自己ベストとの合計はメダル争いにギリギリ絡める200kgになる。「実際に挙げてないので実感はないですが」というが、そのレベルも見えてきたのだ。

 しかし、八木の53kg級での挑戦はこれで最後になる。というのも、今年の11月の世界選手権からは、20年東京五輪でも実施される新階級の区分になり、八木は今のところ55kg級と、その下の一番軽い階級になる49kg級の、どちらを選ぶか悩みどころだと苦笑する。

「本当に悩ましいですね。それに五輪に出られるのは1カ国、1階級、1名になるので、そこがまた悩みどころ。世界で勝つためには階級を下げたほうがいいんですが、日本には三宅宏実さんがいて戦うことになってしまう。高校2年までは48kg級でやっていたけど、それ以降はずっと53kg級で、体重を50kg以下に下げたこともないので、どこまで下げて戦えるかもわからない」

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