カーリング銅メダルチームは「貫禄」が違う。LS北見が富士急を一蹴 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 その後も、カーリングフィーバーに沸く日本に戻って、3月には藤澤五月、吉田知那美、吉田夕らはミックスダブルスの日本選手権に出場。さらに4月には、ツアー最高峰タイトルのグランドスラム(カナダ・トロント)に招待され、日本のチームとして初めてクオリファイ(プレーオフ進出)を果たす。

 その間、ミックスダブルス日本選手権で優勝した藤澤は、スウェーデン・エステルスンドで行なわれたミックスダブルス世界選手権にも出場。日本勢史上最高の5位という結果を残した。

 そこから、連休前に帰国したチームの面々は、今度は今回のPACCトライアルへの準備に入った。

 その今季最終戦。疲れはあった。LS北見の全選手が、それを認めた。

 それでも、リードからスキップまでのショットは、対戦相手の富士急を上回った。ポジションごとに上回っていないエンドやゲームがあっても、他の選手が好ショットを決めてカバーしたり、ミスした本人がスイープやウエイトジャッジなどの違う面で貢献したりして、相手につけ入る隙を与えなかった。

 富士急のスキップ・小穴桃里(こあな・とうり)が、「向こうにもミスはあったけど、そのミスも最低限のもので、即失点に結びつかない。そして、ミスしたあとの修正が早い」と大会を振り返ったとおり、ミスをミスにしない総合力を備えるLS北見が、富士急よりも一枚上手だった。

 片や、3月に初めて世界選手権に出場した富士急も、その成長ぶりを存分に発揮した。特に、小谷優奈(サード)と有理沙(リード)の姉妹が見せたパフォーマンスは出色だった。

 世界のアイスを経験して、ショットやスイープの精度に対する意識が変わった印象だ。詳細にコミュニケーションをとって、よりよい形を作ろうと、どのゲームでも尽力していた。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る