カーリング娘が負けられない激突!日本代表はLS北見か、富士急か (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

 一方、ミックスダブルス世界選手権に挑んだ藤澤も、日本代表過去最高となる5位という結果を残し、スキップとして、また違う感覚と経験を得た。

 こうした充実の今季終盤を過ごしたLS北見には大きな問題はないように思えるが、唯一の不安要素があるとすれば、やはり長いシーズンを戦い続けて蓄積している疲労だろうか。

 ツアー最終戦のハンプティーズ・チャンピオンズカップでは、リードの吉田夕が序盤2試合を欠場するなど、満身創痍の戦いだったことは間違いない。代表決定戦に向けて、改めてチームをピークに持ってくることができるのか、一抹の不安がある。

 ともあれ、LS北見は本番を前にして、地元常呂に5人のメンバーがそろって練習メニューを消化。最終調整では、男子の平昌五輪代表・SC軽井沢クラブを相手に、メンバーを入れ替えながら実戦形式でのトレーニングをこなして準備に抜かりはない。

 LS北見の不安要素を踏まえれば、5戦目までもつれれば、富士急にもチャンスが十分に出てくる。その意味でも、富士急はなんとか初戦をものにして、五輪メダルチームの歯車を狂わせたいところだ。

 富士急は、日本選手権では実力も実績もある2チーム、中部電力、北海道銀行フォルティウスを破っての初優勝。カナダで行なわれた3月の世界選手権でも5勝を挙げるなど、国内外で結果を出し始めて、チームの成長は著しい。

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