カーリング再び快進撃。引きつる藤澤五月を
山口剛史がイジってほぐす

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 その直後、藤澤は「オリンピックでもこんなに緊張しなかった。今は(力が抜けて)プシューって感じです」と、独特の表現でおどけた。

 そして、これからのゲームに関してはこう語った。

「あんまり考えすぎると、また(山口に)『顔が引きつっている』と言われてしまうので、楽しんでがんばります」

 片や、山口は「セットアップも、スイープも僕がします。サッちゃんは最後に決めてくれればいい。その実力があるメダリストですから、信じています」と豪快に笑った。

 そしてその言葉どおり、ラウンド16のスコットランド戦ではスイープやショットで快勝のお膳立てをした。

 藤澤も「いいゲームができた。満足です」と調子はさらに上向いたようだ。

 日本勢のこれまでの最高成績は、2011年のアメリカ・ミネソタ州セントポール大会において、苫米地賢司、美智子の夫婦ペアが残した7位だ。

 ラウンド8の相手は、韓国のオリンピアンペアだ。試合は現地時間4月27日、午後19時30分(日本時間4月28日、午前2時30分)にスタートする。

「緊張しい」の藤澤と、イージーゴーイングな山口のペアは、日本カーリング史に新たな歴史が刻めるか。

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