2018.04.27

カーリング再び快進撃。引きつる藤澤五月を
山口剛史がイジってほぐす

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

「試合中にいきなり(山口が)『サッちゃん』と呼ぶから、何だろうな、ウエイトの確認かなと思ったら『Keep Smiling』って言ってきて(笑)。私、そんなにヤバい表情をしていたのかな、と」(藤澤)

 そんな山口の振る舞いが功を奏してか、アイスにも慣れて初勝利を挙げた3試合目から、藤澤の勢いが止まらなくなる。1投目のカマー(※ガードの後ろに回り込むショット)を高確率で決めて、相手が仕掛けてくるパワープレーもウィック(※ガードストーンに軽く当ててずらすショット)でかわしていく。

「私の1投目は同じショットなので。アイスさえ読めれば(問題ない)」と、さらりと言い放つ余裕も出てきた。その頃には藤澤のショット率も伸びてきて、予選が終わってみれば、参加40カ国中1位の数字を叩き出した。

 この投げの技術こそが、藤澤の、今回の日本代表ペアの最大の武器だ。

 日本代表のジェームス・リンドコーチも、それを認める。記者から「藤澤にプレッシャーがかかっていたのか?」という質問を受けた際には、こう答えている。

「もちろん(彼女には)大きなプレッシャーがあったと思う。でも、(藤澤)五月はオリンピアンだし、多くのタフなラストショットを決めてきた。タフなゲームも制してきた。十分に信頼していたよ」

ミックスダブルス世界選手権で決勝ラウンドに駒を進めた藤澤&山口ペア 最終的には2連敗後、5連勝を飾った山口と藤澤ペアは、5勝2敗の2位という結果を残して予選リーグを通過。日本勢として、7年ぶりのクオリファイ(プレーオフ進出)を決めた。