2018.03.17

髙木美帆、多忙なメダリスト生活のなか
「スケートの女王」戴冠も果たす

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AFLO

 この大会で女子は、500m、1500m、3000m、5000mを滑り、各種目のタイムを換算したポイント合計で総合優勝を競う。日本勢は過去、1990年と92年に橋本聖子が2位と3位になり、96年には上原三枝、2000年には田畑真紀が3位になっていた。また、男子は95~97年に白幡圭史が3年連続2位となっているが、まだ誰も頂点には届いていなかった。

 髙木は昨年、この大会で最初の500mを38秒15で滑って1位とリードしながらも、その後の1500m、3000mでブストに0.095点差(最後の5000mで換算すると0秒95差)まで迫られ、最後はブストだけではなくマルティナ・サブリコワ(チェコ)にも逆転されて3位に沈んでしまった。

 今回は屋外リンクで雨も降るコンディションの中での戦いだったが、髙木には平昌五輪の1500mで敗れたブストに雪辱を果たすという目標があった。

 最初の500mを39秒01で滑って1位になった髙木は、9位だったブストに1秒80差をつけて大きなアドバンテージを得た。次の種目の3000mは4分19秒78の2位。この種目1位で迫ってきたブストにも総合1位の座は譲らなかった。

 2日目の1500mは昨年の世界選手権では同走だったブストに700m過ぎから逆転し、1100m通過では0秒30差をつけて勝ったかに思われたが、ラスト1周で逆転されて負けた種目だった。

「去年の世界選手権で、最後の最後でブストに抜き去られた時の気持ちは拭いきれない」とリベンジの思いを抱いて挑んだ平昌でも、冒頭で触れた通りブストに勝つことはできなかった。