2018.02.28

10カ国中9位のショット率でも、
カーリング女子がメダルを取れたわけ

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

 粘り強さ、勝負強さ、情報管理でつかんだメダルと言っていい。これに、アイスを読む力、どんなアイスにも対応できる経験がつけば、頂点への距離もより正確に測ることができるようになるだろう。

3位決定戦では強豪イギリスとの激戦を見事に制した 凱旋帰国の喧騒から解放されて地元に戻ったチームは、束の間のオフをとったあと、藤澤、吉田知、吉田夕梨花の3選手は、3月14日から開催されるミックスダブルスの日本選手権に出場する。

 チームとしてはその後、ワールドツアーで「グランドスラム」と呼ばれ、最も権威のあるタイトルのひとつ、プレーヤーズチャンピオンシップ(4月10日~)に挑む予定だ。

 ただ同大会については、メンバーの誰かが前述のミックスダブルス日本選手権で優勝すると、4月21日からスウェーデンで開催されるミックスダブル世界選手権に派遣されるため、その選手を抜いて参加する可能性もある。そうなると、平昌五輪ではリザーブだった本橋麻里がどこかのポジションを埋めて戦うことになる。それはそれで、見どころとなりそうだ。

 LS北見の来季以降の各選手の去就については、「すべては五輪が終わってから」と本橋は言い続けてきた。とはいえ、五輪を終えたあとも、ミックスダブルス、ワールドツアーと重要な大会は続いていく。そこで得た経験は、チームの今後に必ずや還元できるはず。それほどの"財産"を失うことは、チームとして考えていないのではないだろうか。

 銅メダルを獲得したことについて、本橋は「新たなカーリング界の第一歩」とした。今季のクライマックスとなるこれからの経験が、大きな"第二歩"となるのか、注目したい。

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