過去全敗→2勝3敗。スマイルジャパンは北京で「もっとうまくいく」 (4ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by JMPA

 とはいえ、4年前からの進歩を考えれば、4年後の北京にはさらに期待が膨らむ。今大会を最後に数人のベテラン選手は引退の意向を示しているが、主力の多くはこの経験を北京につなげるつもりだ。

 エースの久保英恵(35歳、SEIBUプリンセスラビッツ)とともに、得点を期待されたFWセットを組んだ床秦留可(とこはるか/SEIBUプリンセスラビッツ)は20歳、浮田留衣(ダイシン)は21歳と若く、DFの中心としての働きを見せた床亜矢可は23歳、小池も24歳だ。

 かつて女子サッカーで世界一に輝いたなでしこジャパンも、五輪では初めて出場した96年アトランタ大会は3戦全敗に終わった。初勝利を挙げるには3大会目の2004年アテネ大会まで待たなければならなかった。

 決定力不足という課題は出た。世界との距離がまだあることもわかった。それでも、平昌五輪でのスマイルジャパンの戦いぶりは、4年後はさらに期待できると確信が持てるものだった。

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