3勝3敗は想定の範囲。男子カーリング「初の4強入り」は見えている (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 予選リーグは残り3試合。順位はイギリス、ノルウェーと並んで4位タイだ(6戦終了時点)。

 上位は首位がスウェーデン(6勝0敗)、4勝2敗のカナダとスイスがそれに続く。そうした現状を見ると、クオリファイ(4強進出)は6勝以上がほぼ確定で、5勝でタイブレーク(クオリファイ進出決定戦)へ進むといったところか。

 そうなると、全勝のスウェーデンの突破だけがほぼ確実。1勝5敗の最下位・韓国の予選敗退は決まっているが、それ以外の8チームにクオリファイ進出の可能性を残す大混戦だ。

 このあとSC軽井沢は、2月19日は試合がなくて休養。翌日2月20日には世界ランキング1位のカナダ、同9位のデンマークとのダブルヘッダーをこなす。そして、2月21日の予選最終日には地元・韓国(同16位)と対戦する。

 理想はもちろん3戦全勝だが、地力のあるカナダは、アメリカ戦のようにほぼ完璧なゲームコントロールをしてようやく互角という相手。そう簡単には勝てないだろう。

 それでも、ショット率を競うような正面切った勝負をせずに、ドローが好調な山口、清水のところで石を貯め、混雑したハウスを作るなど、相手が嫌がるような"搦(から)め手"で挑めば、何かが起こるかもしれない。

 デンマーク、韓国相手には、アメリカ戦のように、それぞれの仕事を高い集中力を保ってこなせば、十分に勝機はある。他のカードとの兼ね合いになるが、2勝1敗でいけば、おそらくタイブレークには回れるだろう。

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