スピードスケート女子初戦、今後の種目で日本のメダルがハッキリ見えた (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kishimoto Tsutomu/JMPA

 佐藤自身が笑顔でそう話すように、ラスト3周目は32秒55にまでラップが落ちたが、そこからは32秒54、32秒49と上げる、最後まで躍動感を失わない滑りができた。

 レース前は緊張もあったが、いざ号砲が鳴ってスタートすると、いつも通りに緊張することなくレースに入り込めたという佐藤。それもこの大会へ向けての調整がうまくいき、状態に自信を持っているからできること。

 序盤を速いペースで入った第8組の菊池彩花(富士急)は、終盤にラップをガクッと落として4分13秒26で19位という結果に終わったが、佐藤が好調な滑りを見せたことはチームパシュートにもつながるものだ。高木もこのレースで得た手応えを1500mにつなげて優勝争いに食い込み、それをさらにチームパシュートへとつなげてもらいたい。

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