スピードスケート女子初戦、今後の種目で日本のメダルがハッキリ見えた (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kishimoto Tsutomu/JMPA

 2200mからの1周は、「後半はけっこうきつかったですが、やっぱり同走の選手には勝たなくてはいけないので。私は最後、アウトレーン上がりだったので、インから出たバックストレートでどれだけ前に出られるかだと思い、そこは頑張っていた部分もあります」とレース後に語ったように、デヨングと同じ32秒05のラップタイムで粘りを見せた。

 最終周回は32秒58で滑った相手に対して高木は33秒31。結果は、平地自己最高の4分01秒35をマークしたものの、デヨングには1秒33差をつけられる結果になった。さらに最終第12組でマルティナ・ザブリコワ(チェコ)が4分00秒54で滑ったために、メダルを独占したオランダ勢とザブリコワに次ぐ5位に終わった。

「メダルを狙っていたので獲れなかったというのは悔しいけれど、それでも悔いが残るレースをしたなとは思っていません。どちらにせよ、平地で4分を切る力はまだなかったなと思うし、この舞台で表彰台に上がる力はなかったんだなと受け止めています」

 最初の200mでは同走のデヨングに0秒32先行していたが、そこからペースを上げたデヨングは次の1周を30秒16で滑った。レース前、高木はヨハン・デヴィットコーチとその周回は31秒台をキープできればいいと話していたが、クロッシングゾーンで重なりそうになったことで少しピッチを上げたため、30秒84のラップになった。

「そこで食らいついていかなければ、どんどん離されてしまうかなと思っていたので、そこは仕方ないこと」と話す。その後はゆったりとした大きな滑りで、2200mまでは31秒台のラップをキープした。

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