2018.02.07

カーリング女子で波乱。伏兵の日本一で
北京五輪レースは早くも大混戦

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 しかし小笠原が「いいラインで(ストーンは)いっていた」というラストロックは、ホグラインを越えてシート中央に差しかかる直前で、不可解に回転を増し始める。おそらく氷上の小さなゴミを石が噛んでしまったのだろう。慌てて小笠原は「イエス」のコール(※ブラシを掃いてもらうこと)をかけ、曲がりを緩くしようと努めたが、回転を増したストーンはガードに捕まってしまった。

日本選手権で初優勝を飾った富士急 これで北海道銀行がスティール(※先攻のチームが点を取ること)を許し、富士急が勝利して初優勝を飾る。

「最後まで何が起こるかわからないのがカーリング」と悔やんだ小笠原。名手が、名寄のクセの強いアイスに泣かされた格好だ。来季については、「まだ終わったばかりなので、これからチームと相談する」とのコメントだけを残して会場を後にした。

 大会の頂点に立った富士急は、3月17日からカナダ・ノースベイで開幕する世界選手権に出場する。「チームフジヤマ」として2010年に発足したチームが、ついに世界の舞台に挑むことになる。

 アイスの外から見守った西室は、「私がいなくても大丈夫。(チームは)まだまだ伸びる」と快挙を遂げた後輩たちを称えた。

 新たなカーリング女王の挑戦に注目し、その活躍を期待したい。

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