カーリング女子は早くも北京五輪への戦い。日本選手権で2強が激突! (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 これら、連覇を狙う中部電力と、女王復権を目指す北海道銀行の「2強」に続くのは、前回大会3位のチーム富士急、北海道選手権2位の札幌国際大学だろう。

 富士急は、今季も積極的にツアーに参加。その中で、クオリファイ(決勝トーナメント進出)を経験することが増えてきた。ベースとなる技術をさらに磨いて、結果が伴ってきた印象だ。もともと高い技術を持った選手が多いため、ポジションごとに相手と互角のショット率を決めて、何とか「2強」にも食らいついていきたい。

 札幌国際大は今季、ヒト・コミュニケーションズのメンバーで活躍するなど実績を残してきた石山奈津子をスキップに迎え、チームとして得点パターンを増やしてきた。準優勝で終えた北海道選手権では唯一、北海道銀行からリードを奪うなど、ポテンシャルの高さを証明済みだ。

 両チームとも、まずは白星先行でラウンドロビン(予選リーグ)を消化し、アップセットを狙いたい。

 平昌五輪直前にありながら、カーリング界ではすでに4年後の北京五輪に向けた熾烈な争いがスタートすることになる。3月の世界選手権への出場権もかかった重要な一戦で、頂点に立つのはどこか。氷上の熱い戦いの幕が、まもなく開く。

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