アイスホッケー女子は「意外なメダル候補」。美しきFWが決意を語る (5ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • たかはしじゅんいち●写真 photo by Takahashi Junichi

「ベンチにいるときこそ指示の声、チームを盛り上げる声を出して、常にいっしょに戦っています。そうすると、いざ氷上に出ても、焦らずにプレーできますから。私の場合、思い切り声を出しているつもりなんですが、まわりからは『小さくて聞こえない』と時々言われてしまいますが......(笑)。

 それと試合前は、しっかりご飯を食べることも大切にしています。コンディションがよくないとご飯をおいしく、いっぱい食べられない。海外でもご飯がなかったらパンとかパスタとか炭水化物をしっかり食べて、元気に試合に臨まないとダメですからね」

 どれも基本的なことばかりだが、国内最高峰のリーグや、国際試合で数々の経験をしてきた足立が言うと重みがある。そんなベテランの頭には、平昌オリンピックのメダルへの道が既に鮮明に描かれているようだ。

「ライバルは予選ラウンドで戦うスウェーデン、スイス、韓国。初戦のスウェーデン戦、緊張するでしょうね。でも、それは相手も同じこと。監督を信じ、自分たちが今やっていることを信じて、オリンピックの環境を楽しんで100%力を出し切る。緊張していて力が出せなかったなんて、もうイヤ。一番悔しいですから。このチームは初戦乗り切れば、必ず上にいけます。そうすれば、メダルは自ずと見えてくる。まずは初戦の入り方です」

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