アイスホッケー女子は「意外なメダル候補」。美しきFWが決意を語る (2ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • たかはしじゅんいち●写真 photo by Takahashi Junichi

 1970年代、試合会場にファンが殺到し、シーズン中は何試合もテレビ中継されるほど人気を集めたアイスホッケーも、80年代に入り男子代表がオリンピック出場を逃し続けると一気に低迷し今日に至る。ましてや後発の女子ともなれば選手たちはマイナー競技ゆえの厳しさも肌で感じてきた。

「私自身は恵まれていたと思いますが、バイトに追われ練習に集中できない選手、仕事とホッケーどちらを選ぶか悩んでやめていった選手が大勢いました。そうした苦労を自分は知っている世代だから、先輩たちの夢も一緒に背負って戦ってきました。

 ソチではつらい経験もしましたが、オリンピックに出場することができてからは、女子アイスホッケーの環境もガラリと変わりました。私たちはそれを身近で見てきたからこそ、次は絶対に結果を残さなければならないんです」

 2014年のソチ大会に続いて自身2度目、アイスホッケー人生の"集大成"と位置づける平昌オリンピックでの目標を足立は「メダル獲得」と宣言した。

「ソチは出ただけで終わってしまいましたが、それでも『オリンピックは輝ける場所』だと思います。目標はメダル獲得です。最低でも予選リーグを突破し、決勝トーナメントへ行きたい。メダルを狙えるところには確実に来ています」

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