2017.10.21

驚異の太ももパワーで五輪メダルに
まっしぐら。女子自転車・梶原悠未

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi


 一方、トラックレースはどの大会もほぼ同じ環境下で行なわれます。バイクも固定ギアで、ロードレースよりも時間や距離が短くレースが高速になるため、より繊細な作戦と瞬時に判断できる能力が必要です。私自身はトラックレースでは中距離種目を専門に取り組んでいて、オリンピック種目であるオムニアム(1日に4種目を行ない、それぞれのポイントを合計して順位を競う)を得意としています。オムニアムの4種目のなかでもリオ五輪後から組み込まれたテンポレースが得意です。
 
 テンポレースは高速で展開し、そこからさらにスプリント力が求められます。体力とスプリント力が同時に必要なこの種目が私に合っているんです。オムニアムでは各選手がポイントを持っているので、上位選手のポイントをチェックしておいて、時速60km以上で走行しながら、相手と自分のポイントを計算して、駆け引きするんです」

 この時期のアスリートであれば、当然ながら2020年が視野に入っているだろう。最後にオリンピックも含めた将来のヴィジョンを聞いてみた。

「一生アスリートとして生きていきたいです。だからこそ、自分自身でセルフコーチングができるようになって、もっと進化していきたい。まずは東京オリンピックに向けて着々と準備を進めていきます。中距離のオムニアムでオリンピックの表彰台に立ち、将来は競輪選手を考えています。そしてその先はトライアスロンのような、一生続けられる競技をやっていきたいですね」