レジェンド葛西を超えて。日本男子ジャンプには「小林兄弟」がいる! (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文・写真 text&photo by Oriyama Toshimi

「兄弟で五輪に出られたら最高なので、それを目指したいですね。団体戦もふたりで4枠目を争うのではなく、ふたりとも出られるようにしたいです」と話す潤志郎に対して、陵侑は、「兄は僕がジャンプを始めるきっかけになった人なので、ずっと目標にしていました。でも今はライバルです」と対抗心を燃やす。

 日本チームは長らく葛西と伊東、竹内の3強がリードし、その下はなかなか確定しない状況が続いている。だが今回の結果に続いて、26歳の潤志郎と20歳の陵侑が、互いにライバル意識を持って戦っていけば、その構図も変化する可能性がある。さらに今回の小林兄弟の好成績は、伸び悩んでいる中堅や若手選手にも刺激を与えたはずだ。

 日本男子ジャンプに地殻変動を起こすという意味でも、今回のふたりの活躍は大きなインパクトを与えるものになった。

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