2017.08.29

レジェンド葛西を超えて。
日本男子ジャンプには「小林兄弟」がいる!

  • 折山淑美●取材・文・写真 text&photo by Oriyama Toshimi

「1本目にやっと風が来たので『今日はいいぞ!』と思ったけど、長くは続かなかったですね。普通に飛べば優勝だと思っていたので、メチャクチャ悔しいです。初めてグランプリの最終ジャンパーになったのですごく緊張して、葛西監督には『緊張したら昨シーズンのW杯でノーポイントだった悔しさを思い出せ』と言われていたので。でも、行こう行こうという気持ちになってしまい、踏み切りのタイミングも早くなってしまって……」

 陵侑はこう言うが、潤志郎は「得点差を見て絶対に勝てないと思っていたので、陵侑のジャンプの時は『優勝してくれ。飛んでくれ』と思って見ていました。120mに終わった時は自分が勝ったかなと思ったけど、あとはふたりで表彰台に上がりたかったので2位でいてくれという気持ちが強かった」と笑顔を見せる。

「ちょっと複雑な優勝だったけど、納得いくようなジャンプはできたと思います。でも今回はトップ選手が来ていなかったので、その中で戦ったらどうなるかというのが課題です。優勝はうれしいですが、このあとのグランプリ最終戦や冬の初戦に向けてしっかりやっていかなければいけない。葛西さんや大貴さんは冬に向けてやっていると思うので、それに追いつけるようにしたいと思います」(潤志郎)

 今回のふたりの大量ポイント獲得で、サマーグランプリ終了までのワールドランキングで決まるW杯出場枠も、最大の6を得られそうな状況になりつつある。それとともに小林兄弟が、平昌五輪の代表候補に浮上したのも確かだ。