東京パラで初採用、パラテコンドーと
パラバドミントンってどんな競技?

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 イベントのトークショーでは女子の豊田まみ子(ヨネックス/SU5)、男子の今井大湧(たいよう/日本体育大/SU5)がパラバドミントンの魅力をアピールした。

 豊田は初出場した2013年の世界選手権シングルスで優勝、2015年大会でもシングルスで銀メダル、ダブルスで銅メダルを獲得している。昨年は左足の半月板損傷で手術をしたが復帰し、今年も活躍が期待される。所属先では積極的に競技普及活動にも参加し、「この2~3年で、バドミントンをやっている人にはパラバドミントンのことを随分知ってもらえたと感じます。まだ知らない人たちに競技のこと、そして2020年東京パラリンピックから正式競技になったことを伝えていきたいです」と話す。

 男子の今井は今春、日本体育大に進学したばかり。右腕欠損であるが部活動でインターハイ出場を目指していた高校2年の時、「父親から聞いてパラバドミントンというのがあると知った」という。その年、パラバドミントン日本選手権に初出場すると、いきなりシングルスで優勝。

「同じ障がいの人を見たことも、プレーしたことも初めてで緊張した」というが、そこからの飛躍は目覚ましかった。

 競技の選択肢が増えた今井は、部活動と両立しながら、パラバドミントンの国際大会にも出場するようになり、昨年11月のアジア選手権ではシングルスで準優勝。今や若手のホープとして注目を集める存在になり、競技のアピールにも一役買う。

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