五輪メダルを狙うスノーボードで、男子トップ3人が描く平昌への戦略 (3ページ目)

  • 徳原 海●取材・写真・文 text&photo by Tokuhara Kai
  • photo by BURTON(競技)

 平昌に照準を合わせて気持ちも乗っていただけに悔やまれる結果だが、予選から決勝を通しての一連のパフォーマンスからは間違いなく世界トップのクオリティを持ったライダーであることがしっかりと証明されていた。ケガの状態が心配されるところだが、一日も早い復帰と、この結果をバネにした次のシーズンのさらなる飛躍に期待したい。

五輪2大会連続出場に意欲を燃やすソチ五輪銅メダルの平岡卓五輪2大会連続出場に意欲を燃やすソチ五輪銅メダルの平岡卓 ソチ五輪で銅メダルに輝いた平岡卓もまた、今シーズンは平野と同様の理由で、このUSオープンがX GAMESに続く2戦目となった。昨年のこの大会ではショーン・ホワイト、ベン・ファーガソン(アメリカ)に次ぐ3位に輝き、ソチ後の進化を実証してみせたが、今年は試合勘を取り戻すための"トライアル"と位置づけ、決して焦らないよう、比較的落ち着いたスタンスで臨むように心がけているようにも感じられた。

「いつもはUSオープンがシーズンの最終戦くらいだったのですが、今年はまだ2戦目。大会に慣れていない不安要素はありますけど、その分練習は十分に積んできたので調子はいいですね。テーマとしては、なかなか大会に出られないこういう状況の中でも気楽にやりたいなと。自分が今できる100パーセントを出して結果がどうなるのか、楽しみではあります。もちろん五輪は出たいですね。春にみっちり練習できる期間があるので、そこでイメージしている新しい技を身につけて来シーズンに臨みたい。2017-18シーズンのW杯が勝負になりますから」

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