あの「カー娘」も参戦。五輪新種目ミックスダブルスカーリングとは? (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT

 強化委員会推薦枠の他では、前年度王者の蒔苗匠馬(まかなえ・たくま)と荒木絵理がペアを組むチーム札幌(※前回は北海道大学として出場)が、やはり有力視される。

 昨年4月に開催された世界選手権(スウェーデン・カールスタッド)にも出場した経験を生かし、"本職"としての矜持(きょうじ)を示すことができるのか注目だ。

 ソチ五輪に北海道銀行のメンバーとして出場した苫米地(とまべち)美智子が、夫・賢司とペアを組むチーム岩手の下馬評も高い。昨年こそ、予選リーグ敗退に終わっているが、一昨年は優勝を果たしている。

 さらに遡(さかのぼ)れば、第4回、第5回大会と連覇を達成。ふたりが結婚する前の、記念すべき第1回大会でも頂点に立っている。過去9大会で、優勝4回、準優勝1回、3位1回と、その実績は断トツ。小笠原が4人制のパイオニアなら、苫米地ペアはミックスダブルスのそれだろう。

 選手間でも、「いちばん怖いのは、岩手では」と最も警戒されているという苫米地ペア。5度目の金メダルとともに、五輪代表への挑戦権獲得へ、例年以上に気合いが入っているはずだ。

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