アイスホッケーの美女GK藤本那菜、平昌五輪決定に導いた1年前の決意 (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― ご自身では「能力もセンスも人並み以下」だとおっしゃいますが、藤本選手が世界のトップリーグで活躍できているのは、どんな能力が人並み以上だからでしょうか?

藤本 う~~~ん......。「もともと運動はあまり得意ではない」というところから始まっているので、足りない部分を補うために努力をする才能はあったのかなって思います。「努力を惜しまない才能」というか。天才肌ではないので、自分に不足しているものを見つけ、「地味なことをコツコツと継続できる力」というか。

―― アメリカでの生活についてもお聞きしたいのですが、住んでいる場所は?

藤本 ニューヨークのロッカウェイという場所に、チームメイトと4人暮らしをしています。ふたりはアメリカ人選手で、ひとりはロシア人選手ですね。

―― 1週間のスケジュールは、どんな感じですか?

藤本 基本的に日曜日が試合で、月曜日はオフ。火曜日から土曜日までは陸上練習があって(火曜日と木曜日は氷上での自主練習後に陸上トレーニング)、氷上でのチーム練習は水曜日と金曜日の午後10時から。氷上練習は1時間ちょっとなんですけど、練習後はフリー時間なので、私は製氷が入るギリギリまで残って、ルームメイトにシュートを打ってもらっています。

―― オフの日は、どんな過ごし方を?

藤本 自炊生活なので、基本は買い物をしたり、ですね。食事は、私が作ってみんなで食べることも多くて。日本食、みんなけっこう好きなんですよ。特に味噌味。味噌汁はみんな好きですし、味噌煮込みとかも好評です。

―― アイスホッケーも、それ以外の生活も充実していそうですね。

藤本 楽しいですね。日本では経験できないことを経験しているなって実感があります。もちろん、自分のプレーに対して満足することはいつまでもなくて、キーパーというポジション柄もあると思うんですが、これからも、反省して、修正して、反省して、修正しての繰り返しかなって思います。

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