カーリング日本選手権。LS北見が五輪代表を勝ち獲るのか、それとも... (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 予選リーグは、このLS北見と北海道銀行の2チームを軸に展開していくだろうが、もしそこに風穴をあけるとすれば、昨年準優勝の富士急(チームフジヤマ)ではないか。2015年大会で4位に入賞したヒト・コミュニケーションズ(現在は活動休止中)から、石垣真央が加入してチーム力のアップを図った。星の取りこぼしがなければ、間違いなく4強に残る実力を持つ。

 ダークホースになりそうなのは、地元軽井沢の中部電力だ。昨季から、1998年長野五輪(男子カーリング)で金メダルを獲得したスイス代表のスキップ、パトリック・ヒューリマンの妻であり、自身もオリンピアンだったジャネット・ヒューリマンが指導。彼女のもとで地道に強化を重ね、カナダ遠征では北海道銀行から白星を奪うなど、成長を示すゲームも見られた。

「今季は夏場にしっかり身体も作れた」とスキップの松村千秋が語るように、長丁場も歓迎の構えだ。日本選手権の前週に中部選手権を終えて出場権を得たばかりで、試合勘を維持したまま本番を迎えられるのも強み。ホームリンクの利を生かして躍進を果たせるのか、地元ファンの期待も大きい。

 ここで五輪代表チームが決定するのか、はたまた代表決定戦が開催されることになるのか。どちらにしてもソチ五輪以降、それぞれの道で強化を続けてきた各チームの集大成が問われる1週間となる。

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