カーリング日本選手権。LS北見が五輪代表を勝ち獲るのか、それとも... (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 近江谷杏菜-小野寺佳歩-吉村紗也香-小笠原というのが昨季の布陣だったが、今季はここまで、近江谷-小野寺-船山-小笠原、あるいは近江谷-吉村-船山-小笠原といったラインナップを試してきた。

 後者で臨んだ日本選手権の予選にあたる全道選手権(※昨年の日本選手権覇者であるLS北見は予選免除)では、決勝までの全9戦で対戦相手からコンシード(全エンド消化前に、相手チームの戦術や技術を認め、敗北を認める宣言)を引き出す圧巻の勝負強さを見せて、国内最激戦区の北海道ブロックを完全優勝して抜けた。

 小笠原の「誰がどこのポジションに入ってもできるチームだと自覚している」というコメントからは、日本選手権でのメンバー入れ替えの可能性と、チーム力のさらなる底上げを図ろうとする意識の高さが感じられる。

 昨年の大会では、予選8戦を全勝して1位通過を果たしながら、最終成績は3位という不本意な結果に終わった。だが、小笠原は静かに、しかし強く、今大会でのリベンジを期している。

「あの3位から本当に多くのことを学んだ。負けたから見えた世界もある。(あれからチームが)ものすごく成長したことを実感しているので、私たちも(日本選手権が)楽しみです」

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