バドミントン女子シングルスが東京五輪に向けて「戦国時代」に突入か (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 岡本範和●写真 photo by Okamoto Norikazu

 今後の目標を山口は、「東京五輪と言ってもらいたいのだと思うけど......」と微笑みながら、「個人的には五輪よりも世界ランキング1位になってみたいと思っています。近々の目標はスーパーシリーズファイナルですが、内容を重視して結果がついてくればいい。その一つひとつの積み上げが世界ランキング1位や東京五輪につながればいいと思います」と、高い意欲を口にする。

 肩痛の影響から今大会を2回戦で棄権した奥原は、「リオまでもそうでしたが、東京までの4年間も順風満帆にはいかない。壁を乗り越えて頑張っていきます」と涙を流した。

 また、準決勝で山口に2対0で敗れた三谷も「今回は内容より結果を重視して、勝ちにこだわってやろうと思っていた。その点では気持ちを強くもって最後までやれたのはよかったし、もっとうまくなりたい、もっと強くなりたいという気持ちも生まれてきた」と、14年世界選手権銅メダリストの意地を見せる。

 女子ダブルスは、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華・松友美佐紀ペアがしっかり次へと照準を定め、まずはランキング1位で臨むスーパーシリーズファイナル2度目の優勝を目指しているが、女子シングルスでは東京五輪に向けた大混戦の厳しい戦いがすでにスタートを切っている。

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