2016.11.29

命を救う海辺の守護神。ライフセービング
女子ユース日本代表・内堀夏怜

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi


 10月19日には、片瀬西浜海岸(神奈川県)で第42回全日本ライフセービング選手権大会の2日目が開催された。低気圧の影響で朝から風雨が激しく、海中に目印となるブイを設置できないため午前中の競技は見合わせとなったが、正午に近づくにつれて風が収まり、小雨がちらつくなか11時頃から競技が開催された。各種目で熱戦が繰り広げられたあと、世界選手権から戻ったばかりの内堀夏怜(ユース日本代表)と平野修也(ひらの なおや・30歳・日本代表)の両選手から話を聞いた。

 内堀は幼い頃から湘南海岸でサーフィンや海水浴に親しんでおり、小学1年生の頃から「ただ泳ぐだけでなく、泳ぐことで何かの役に立ちたい」という思いを抱いていた。そして、4つ上の姉が通っていた西浜スイミングスクールのジュニアプログラムについていった際、ライフセービングと出会った。

「中学生までは、競技としてのライフセービングをしてきましたが、高校生から海の現場でパトロールを始めました。海の楽しさと怖さを知り、自然と向き合って人を助けるということ。そんなライフセービングの本質に触れ、ライフセービングの世界によりいっそう興味を持ちました」(内堀)

オーシャンウーマンリレーのボードに挑む内堀夏怜。真剣な表情で競技に取り組む

 中学生の頃はソフトボール部に所属しながら、クラブで競技ライフセービングに取り組んだ。部活とライフセービングの両立には多くの困難があった。それでも、「やめたくなったことはない」と即答できるのは、競技に対するモチベーションの高さからだろう。日焼けした引き締まった身体に、きりっとした表情を浮かべる彼女は、高校生とは思えないぐらいしっかりして見える。