カーリング世界選手権出場を逃した「氷上のゴミ」。LS北見に今必要なもの (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 そうした位置に立てば、責任も、プレッシャーもつきまとう。世界トップクラスのチームであることを自覚し、それを受け止めたうえで、世界と互角に戦った経験を強さに変えて、強者のメンタリティーというものをそろそろ備えていい時期に来ているのではないか。

 今回、未然に防げたかもしれない"不運"によって、世界選手権出場を逃した。前述したとおり、その授業料はかなり高くついた。

「次のピークは日本選手権(2017年1月29日~2月5日/長野県・軽井沢)」――これは、チーム共通の認識だ。そこは、平昌五輪の代表権をかけた国内選考の舞台となる。昨年の女王であるLS北見が連覇を達成すれば、どの競技にも先駆けて平昌五輪の日本代表に内定する。

 その五輪の代表権をかけたゲームで、あるいは五輪でのメダルがかかった大一番で、決して同じ過ちを繰り返してはならない。今回の苦い経験を糧に、LS北見がより強いチームに変貌していることを期待したい。

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