2016.09.19

世界選手権で男女とも熱闘。
「スモウ」は
オリンピック種目になるのか

  • 武田葉月●文 text&photo by Takeda Hazuki

 外国人力士が大相撲界を席巻しているように、アマチュア相撲でも外国勢の台頭が目立っている。団体戦では、地元ファンの大声援に後押しされたモンゴル、体格で上回るロシアの後塵を拝して3位に終わった。個人戦でも、中量級の三輪が唯一優勝しただけで、他の階級ではロシア、モンゴルの選手たちが頂点に立った。


世界相撲選手権で奮闘した日本代表メンバー
 世界選手権では女子による大会も同時に行なわれる。今年で12回目となる世界女子相撲選手権である。

 最近では、テレビCMにも出場している女子相撲界の"アイドル"野崎舞夏星(のざき・まなほ/立命館大)の活躍などもあって、徐々に存在が知られるようになった女子相撲。全日本選手権は1996年から開催されていて、無差別級では女子相撲界の"女王"築比地里絵(ついひじ・りえ)が11連覇(1996年~2006年)という快挙を達成している。

 国際大会も、1999年にドイツで初めて行なわれた。当時は世界新相撲選手権という名称で開催され、元小結・垣添の雷親方夫人の浅井(旧姓)栄美がその第1回大会に代表選手として出場している。

 そもそも女子相撲が競技として行なわれるようになったのは、オリンピックの正式競技入りを見据えてのものだった。1990年代に入って、大阪府が2008年五輪の開催地に立候補を表明すると、プロジェクトが発足。「相撲」が新たな五輪種目候補となるには、世界選手権の参加国を増やすこと、さらに男女ともに競技者がいることが前提にあるため、競技大会も開催されるようになった。