2015.12.02

東京五輪の競技会場は、観光名所にどんどん「仮設」で作れ!

  • text by Sportiva

山嵜 良くないですよね。あれはサインを作る人が、インドとか韓国とかにバックパックのひとり旅をして、英語表記のない中で右往左往すれば、見え方や考え方が変わり一発で修正される気がする。ヒンディー語やハングル文字に囲まれて、英語がちらっと見えた時には、「ああ、よかった」ときっと思うでしょう。日本語がまったく読めない観光客は同じ不安を抱えて旅しているはずです。なので、旅先での心細さを体験すれば、もう少し英語を大きくしてサインが整理されるような気がするんです。たぶん英語と日本語だけで十分。中国語や韓国語の需要も多いかもしれないけど、それをやるから表示が小さくなって分かりづらくなる。日本のラッシュの人の流れの中でサインを認識して、行き先を瞬時に判断するのは非常に難しいと思います。しかも大きな荷物を抱えて。

杉山 韓国人だってABCは読めますからね。外国人が一番困っちゃうのが、平仮名と漢字に囲まれた世界に置かれること。スタジアムに行っても同じような感じがします。入場口とか動線が外国は分かりやすいんですよ。日本の場合、日本語が読める僕らでもそこの席に到達するまでにえらい苦労することがある。外国のほうが全然スムーズですよ。ゲートがでかいとか。

山嵜 今まではある程度、島国であることから、日本語が分かる人が阿吽(あうん)の呼吸の中で生活する状況が許されてきたんですよ。だけどヨーロッパやアメリカではかなり早い段階からいろいろな人たちがミックスされていた。そうなってくると、言わなくても分かるぐらいの簡単なサインに早くから対応していたのかなと思います。文字にしなくても分かるぐらいのシンプルさというのは、スタジアムや公共建築の空間で結構大事です。