勝敗を超えてスポーツの魅力を表現できる! 俳句の新たな可能性 (4ページ目)

  • 石塚 隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 村上庄吾●写真 photo by Shogo Murakami

堀本 ええ。例えば『秋の空』だったら、今回とはまったく違う情感が出てくるはずです。そこも含めて、今後も句会を楽しんでくれたらなと思っています。私自身、非常に楽しい句会でした。俳句はもちろん、プロのスポーツの現場にいる方々から普段は知り得ない話を聞いたりし、そこでまたグッと講評が深まりました。とても勉強になりましたし、また次回があることを願い、今日はどうもありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

高森 ところで、じゅんいちさんは、もっと本田選手に寄せてくると思ったんですけど、そうでもなかったですね。

じゅんいち いや、それやっちゃうと選句のときにすぐバレちゃうから止めておいたんですよ。だって『伸びシロ』とか入れたらすぐわかっちゃうでしょ(笑)

最後に記念写真をパチリ。左から、高森勇旗氏、市橋有里氏、 堀本裕樹氏、じゅんいちダビッドソン氏、杉山茂樹氏最後に記念写真をパチリ。左から、高森勇旗氏、市橋有里氏、 堀本裕樹氏、じゅんいちダビッドソン氏、杉山茂樹氏

 第1回スポルティーバ俳句はこれにて閉会。手探りで始まったが、参加者たちもそれぞれ手応えを感じたようで、次回も参加したいとの声が挙がった。読者の方々も、敷居が高く感じていた俳句が身近に感じられたのではなかろうか。スポルティーバでは今後も“スポーツ俳句”に注目していきたい。
(おわり)

スポーツ俳句への誘い(1)から読む

    
【profile】
堀本裕樹(ほりもと・ゆうき)
「いるか句会」「たんぽぽ句会」主宰。創作の傍ら、老若男女幅広い層へ俳句の豊かさや楽しさを伝えることをテーマに活動中。近著は又吉直樹氏との共著で『芸人と俳人』(集英社)。又吉さんに俳句の基本を教える形で、2年にわたって対談した内容をまとめたもの

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