【大相撲】打倒白鵬に燃える稀勢の里、豪栄道の秘策とは? (5ページ目)

  • 福留崇広●文 text by Fukutome Takahiro
  • photo by Kyodo News

「今、振り返れば、大変な番付だったと思いますが、やっている時は、そんなことは考えていませんでした。なせなら、この番付が当たり前のことだと思っていましたから。上に3人も横綱がいるという意識よりも、自分の相撲を取りきって、後はなるようになれ、ぐらいの気持ちで土俵に上がっていました」。

 そして、今の大関陣へエールを送った。

「私は、大関は10勝して勝ち越しだと思っていました。8勝して安心するなんてことはなかったですね。だから、常に目標は高く持って欲しい。人に言ったら笑われるかもしれませんが、自分の胸の中では“白鵬の優勝回数をオレが抜いてやる”ぐらいの目標を掲げてもいいと思う。現状に甘んじてはいけない。チャレンジャー精神でぶつかってもらいたい」。

 浪速の春、稀勢の里と豪栄道の挑戦者魂を見せてもらいたい。

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