【2014年回顧】数々の快挙の陰で起きた「歴史的不祥事」

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 それまでの記録は、2012年にサントリーレディスを制した韓国・金孝周(キム・ヒョジュ)の16歳332日。日本選手では、2003年にミヤギテレビ杯ダンロップ女子オーブンを制した宮里藍の18歳101日。ちなみに男子の最年少記録は2007年にマンシングウェアオープンKSBカップで優勝した石川遼の15歳245日である。

 プロ転向はまだ考えておらず、「次に勝ったら考えます」と語る、高校1年生の勝みなみ――。将来は、「東京オリンピックに出場して、金メダルを取りたい」という夢を抱いている。

2014年プレイバック (9)
国立競技場、56年の歴史に幕

 5月31日、スポーツファンに愛され続けた国立競技場が、56年の歴史に幕を下ろした。施設の老朽化や、近年の競技場規格を満たしていないなど理由から、過去何度も建て替え案が浮上していた。しかし、最後の後押しとなったのは、「2020年東京オリンピック開催決定」である。2019年の竣工を目指し、2019ラグビーワールドカップが新国立競技場のこけら落としとなる予定だ。

 国立競技場が開場したのは、1958年3月。アジア競技大会で幕を開け、その後、1964年東京オリンピックのメインスタジアムとして使用された。サッカーの競技場としては、1968年度から天皇杯が行なわれるようになり、「元日の国立決勝戦」が定着。また、1976年度からは高校サッカー選手権も開催され、上位チームしか国立競技場のピッチでプレイできないため、「高校サッカーの聖地」とも言われるようになった。

 1970年代から1980年代にかけてのラグビーブームの時期は、多くの試合でスタンドが満員。特に1973年から国立競技場で行なわれるようになった早明戦は、チケットを入手するために徹夜で並ぶ光景が毎年の恒例となった。

 取り壊し工事はすでに始まっており、2015年秋ごろに建て替え着工を目指している。国立競技場のシンボルである聖火台は、新国立競技場の敷地内に記念展示される予定。修復して再び火を点(とも)す構想も浮かんでいる。

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