【大相撲】舞の海が熱視線。「白鵬に迫る、動ける200キロ逸ノ城」 (3ページ目)

  • スポルティーバ編集部●取材・文 text by Sportiva
  • 村上庄吾●撮影  photo by Murakami Shogo

――今年、土俵を沸かせた一人、遠藤(追手風部屋)はいかがですか?

「遠藤は相撲がうまいし、いいものを持っています。技術で言えば、先ほど言った白鵬、豊ノ島(時津風部屋)、そして、遠藤ですよ。ただ、まだ相撲が大味かなあ。180センチの力士には通じますが、190以上を超える外国人力士にはパワーでつぶされてしまうんです。もっと緻密にやっていかないと。

 私と同じ左四つが得意なんですが、相手に“左まわし”を取られてはいけません。もっと姿勢を低くして、封じないと。不幸なのは手本となる力士がいないこと。外国勢のパワーに屈せず、うまく相撲を取っている力士がいま、いないですから」

――他に注目力士はいますか?
     
「佐田の海(境川部屋)ですね。相撲勘がいいし、親父(先代・佐田の海)譲りでもろ差しになったら、攻めが速くてうまい。上位に上がってくれば、女性ファンも増えてくる気がしますよ。

 勢(いきおい/伊勢ノ海)は身長(195センチ)もあって注目しているんだけど、力がまだ、弱いんだよなあ。こちらも女性に人気もあるし、もっと頑張ってもらいたい一人です」

 
 2015年も絶対横綱の白鵬が君臨し、史上最多33回目の優勝を目指す。他の横綱、大関は少し頭打ちの感があるが、スケールが違う大物・逸ノ城は、まだ伸びしろ十分。白鵬にどこまで迫れるのか、1月場所から目が離せない。

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