日本勢の活躍は?アジアパラ競技大会が18日に開幕 (3ページ目)

  • 瀬長あすか●文 text by Senaga Asuka
  • 吉村もと●写真 photo by Yoshimura Moto

 前回大会で男女ともに金メダルに輝いた車椅子バスケットボールと、11月に東京開催の世界選手権を控える視覚障がい5人制サッカーは、地元・韓国や体格に勝るイランを相手に厳しい戦いが待っている。

 優勝すればリオの出場権が与えられる脳性麻痺7人制サッカー、シッティングバレー男女も苦戦が予想される。

 それでも、日本チームの持てる力を出し切り勝利を目指して欲しい。

 そのほか、つい先日のIPC(国際パラリンピック委員会)総会で2020東京パラリンピックの正式競技に採用されたばかりのバドミントン、パラリンピックでは見られない車いすダンスなどの競技にも注目したい。2020年に東京パラリンピックが開催されることが決まってから、夏季としては初めての総合競技大会になる。

 競技以外のことでは、選手村にスポーツ医・科学、情報面などの支援をするマルチサポートハウスが初めて設置される。

「2年後のリオはもちろん、6年後の東京への強化にしたい」とは、JPC(日本パラリンピック委員会)の強化委員長を務める大槻洋也団長。メダル数120個が今大会の目標だ。ライバルは、前回メダル数1位の中国、前回2位の日本と同数だった韓国だ。

 選手団主将の国枝が「アジアを制すことが、世界を制すステップになる」と語るとおり、それぞれの選手がアジアで確実に結果を残すことが、6年後に向けた好材料になる。アスリートたちの戦いぶりに注目して欲しい。

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