選手たちが続々とソチに到着。羽生結弦らコンディション良好 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA/Noto Sunao

 最後に、日本の女子チームパシュートのタイムトライアルも行なわれ、この日は菊池彩花の代わりに押切美沙紀が出場。スタートは高木菜那が先頭で引っ張り、2番手が押切で3番手が田畑真紀という布陣だった。ゴールタイムは3分03秒65。このタイムは、昨年3月にこのソチの会場で行なわれた世界距離別選手権の結果と比較すると2位に相当するタイムだが、今季の結果を見る限りソチでのメダルにはもう一歩という記録。

「長野の練習では押切が2番手でいっていいスピードをキープしていたので、それをもう一回やってみようと考えていました。今回は私が少し遅かったので、それがタイムに響いてしまった」とチームリーダーの田畑は反省する。

 同時に田畑は「今は体調を一回落としたところから上げている途中。その状態ではまずまずのタイム。これからレースに向かって体力が上がってくるので大丈夫」と自信をのぞかせた。

 初の五輪となる高木は、「もう少し楽に3分3秒台を出せれば良かったんですが、足に疲れがきてしまった。自分の2回目のところでラップを落さないようにするのがカギ」と、課題の修正を口にするなど冷静。同じく初の五輪となる菊池は、この日、1000mを滑って5人中5位の1分20秒09と状態が上がりきっていない。彼女が16日の1500mまでに調子を上げてくれば、メダルは十分視野に入ってくるはずだ。

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