【カーリング】ソチ五輪で躍進なるか。カーママが手にした「武器」 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 2010年バンクーバー五輪で日本女子代表(チーム青森)のコーチを務め、現在は札幌の男子チーム「4REAL」のスキップとして、日本女子代表(北海道銀行)のスパーリングパートナーを務める阿部晋也氏も、小笠原の言葉に同意してこう語った。

「どんな競技でも、白星が先行してこそ、自分たちのリズムで戦えるようになる。特に今回の日程だと、後半にカナダ、スイス、中国、スウェーデンといった強豪との対戦が控えている。メダル争いに絡んでいくためには、前半戦でいかに貯金を作れるかが大切になってくる。そのためにも初戦は、絶対に勝たなければいけない」

 その初戦(2月11日)の相手は、世界ランク10位の韓国。世界ランク9位の日本からすれば、"格下"という見方もあるが、昨年11月のパシフィック・アジア選手権で日本は韓国に2連敗を喫した。かなり手強い相手となる。

 勝敗を左右するのは、アイスの状態をどれだけ早く読めるか、だろう。

 会場となるアイス・キューブ・カーリングセンターは、今回の五輪のために2012年に新設されたカーリング専用アリーナだ。公式大会は、昨年の世界ジュニアカーリング選手権と世界車椅子カーリング選手権が開催されただけ。そのため、どこの国もこの会場のアイスの特徴を把握していない。そこで、より早くアイスコンディションをつかんで、自分たちの思うようなショットを放つことが勝利への近道となる。

 その点、日本は世界に遅れはとっていない。とりわけ、小笠原、船山という経験豊富な選手はアイスを読む能力に長(た)けていて、前出の阿部氏も勝機があると見ている。

「12月の世界最終予選(ドイツ・フュッセン)は、よく曲がる洗練されたアイスだった。その分、参加各国がアジャストするのに苦労していた。そうした中で、小笠原選手、船山選手を中心に、日本は比較的スムーズに対応できていた。おそらく、五輪でも似たようなアイスで行なわれると思います。つまり、ふたりの経験を生かして、早い段階でアイスリーディング(氷の読み)できれば、チャンスは広がると思います」

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