ソチ五輪で初のメダル獲得なるか。ショートトラック女子が秘める可能性 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 同じようにすべてのレースで決勝に進み、スタート後は常に先手を取るレースをしていた桜井は、この大会の合計ポイントは3位としたが爆発力をみせるまでにはいたらなかった。

今大会全てトップでゴールした酒井裕唯(左)と2位につけた伊藤亜由子(右)今大会全てトップでゴールした酒井裕唯(左)と2位につけた伊藤亜由子(右) 「W杯後は酒井さんと一緒に兄(雄馬)の後について滑ったことで、すごくスピード感もつき、先週は自己最高ラップも出せたんです。だから調子はよかったけど、まだレースになると弱気になってしまう部分があるので」と苦笑する。前回のバンクーバ五輪はエースとして大会に出場した。だが今回は酒井や伊藤がいる状況。「気持ち的には前回より楽ですね」という桜井は、さらなるスピードアップを計って自信をつけて本番に臨みたいという。

 そんなバンクーバー五輪経験者と違い、ソチが初めての五輪出場となる清水は、「初日と2日目はすごく緊張して空回りしてしまった」と苦笑する。全日本距離別選手権(9月)が終了した時点で、総合ポイントでは3位につけていたが、今大会2日目までは、500m以外、順位決定戦のB決勝止まり。是が非でも出場権を獲得したかった得意な500mも、最終日の2回目はA決勝に進めず桜井にその権利を譲る結果になってしまった。

「いつも通りの自分を取り戻そうとしたけどなかなかできなくて。でも最終日だけは、気持ちを切り換えて腹を括ったじゃないけど、思い切ったレースをしなければいけないなと思いました」

 こう話す清水は最終種目の1000mでA決勝に進んで3位となり、この大会で初めてメダルを手にして五輪代表を決めた。

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