2013.10.22

【月刊・白鵬】横綱も絶賛する、日本の「お・も・て・な・し」

  • 武田葉月●文 text&photo by Takeda Hazuki

 東京五輪開催に関しては、招致活動に励んできたみなさんのがんばりがあったからこそだと思います。本当にご苦労さまでした。

 最終プレゼンテーションでは、やはり滝川クリステルさんのスピーチが印象に残っています。「お・も・て・な・し」というフレーズ、あれは良かったですね。

「おもてなし」というのは、やはり日本独自の素晴らしい文化だと思います。来訪者やお客様を、心底歓待するという姿勢、細かい心配りは、私自身、日本に来て初めて知ったことです。一般的には、日本のホテルや旅館のサービスで「おもてなし」は味わえますよね。海外の方にも、それらのサービスの質の高さは知られています。

 もちろん、普段の生活の中でも、日本では「おもてなし」というものを随所に感じることができます。特に地方では、今なお、真心のこもった「おもてなし」というものを感じることが多いです。人間が温かい、というのか、自然とこちらの気持ちをほっこりさせてくれるような接し方をしてくれます。それこそ、本来の「おもてなし」なんじゃないでしょうか。

 実は、相撲の世界でもちょっとした「おもてなし」があるんですよ。

 相撲部屋では、毎朝早くから稽古をしています。そこに、応援してくださる人たちが稽古見学に訪れます。稽古が終わって昼前になると、ちゃんこ鍋を食べる時間になるのですが、そこで我々力士たちが、見学に来た方々にもちゃんこ鍋をふるまうんです。

「朝早くから来てくれてありがとう。これからも見守ってください」という相撲部屋の気持ちが、ちゃんこ鍋には詰まっているんです。そして、みんなで車座になって、温かいちゃんこ鍋を食べれば、心も和んで、見学に訪れた方々はさらに「応援しよう」という気持ちになってくれるんです。

 これが、相撲部屋流の「おもてなし」です。

 余談ですが、ウチの部屋(宮城野部屋)のちゃんこ鍋は、本当においしいんですよ! なかでも、湯豆腐のちゃんこ、塩バターちゃんこは絶品です。湯豆腐のちゃんこって何? と思っている方も多いかと存じますが、それについては、また別の機会に紹介したいと思います。

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