【スキージャンプ】ソチ五輪プレシーズンに臨む高梨沙羅。
高1の夏につかんだ確かな収穫

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Jun Tsukida/AFLO SPORT

 今季2月の世界選手権では、男女ミックス団体が初めて採用される。試験的に行なわれたサマーGP2試合で日本は優勝と2位。その大きな戦力でもある高梨にとってさらなる追い風は、今後競技へ集中できる環境を得たことだ。今年4月に旭川のグレースマウンテン・インターナショナルスクールに進学したが、8月には高校卒業認定試験に合格して、卒業の心配がなくなったのだ。

「いつも5時半に家を出て始発に乗って、通学電車の中で(勉強)やったりして、1日11時間くらいは勉強していました。11月にも試験があったから、8月に落ちた教科はそこで受けようと思っていたのに、全部受かってしまってビックリしましたね。生物は苦手だから絶対に落ちると思っていたのに」

 そう言う高梨だが「でもその時だけ集中していたので、今はもうほとんど忘れています。勉強中は暗記の鬼になって、単語帳をペラペラ見ていましたから」と笑う。

 そんな集中力の高さも、彼女の武器だ。

 今季の女子W杯は11月23日からのノルウェーのリレハンメルで開幕し、2月には日本でも札幌と蔵王の2大会が予定されている。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る