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宇野昌磨が「最初で最後」と挑んだ『Ice Brave』の続編決定 『ワンピース・オン・アイス』で得た経験が生きている

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

宇野昌磨『Ice Brave』千秋楽レポート前編(全3回)

『Ice Brave』千秋楽の新潟公演に出演した宇野昌磨『Ice Brave』千秋楽の新潟公演に出演した宇野昌磨この記事に関連する写真を見る

 7月13日、新潟。MGC三菱ガス化学アイスアリーナの入り口には、炎天下でも長蛇の列ができていた。アイスショー『Ice Brave』は愛知、福岡、新潟と全9公演はいずれも大盛況。そして満員の観客のなか、万感の千秋楽を迎えていた。

「(『Ice Brave』が)始まる前、僕は最初で最後のつもりでやるという気持ちでいました。それが、僕という人間、スケーターとしての宇野昌磨というのを考えた時、できる最善だったのかなと。僕がメインでアイスショーをやるには、その一回だからこそできるという気持ちが大事でした」

 今回、現役引退後に『Ice Brave』で初のプロデューサーとして始動した宇野昌磨は柔らかい声で言っている。

 宇野は競技者として、日本フィギュアスケートで金字塔を打ち立てた。オリンピックでは日本最多3つのメダル、史上初の世界選手権を連覇。至高のスケーターは新たな道を進むのに、"最初で最後"という縛りを自らにつけた。それによって、一瞬のパワーを引き出す。

 そうして自分を追い込みながら、刹那に身を捧げる戦い方は、実は現役時代と変わっていない。それは、もはや彼の生き方だ。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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