坂本花織「このメダルに恥じないように」。団体戦初の銅獲得、個人戦でロシア勢に挑む (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直/JMPA●撮影 photo by Noto Sunao/JMPA

 最終日の2月7日、最初に登場したペア・フリーの三浦璃来、木原龍一組が序盤の3連続ジャンプなどで細かなミスがありながらも、自己最高を4.16点上回る139.60点を獲得する大健闘の滑りを見せた。

 ふたりは2番滑走。1番滑走のカナダのバネッサ・ジェームズ、エリック・ラドフォード組が130.07点にとどまった時点で、日本の4位以上は確定していた。さらにペアのショートプログラム(SP)で3位だったアメリカのアレクサ・クニエリム、ブランドン・フレージャー組も、大きなミスがあり128.97点と低迷。ペアSPはウェンジン・スイ、ツォン・ハン組が1位だった中国はフリーでは、2019年GPファイナル2位で今季もGPシリーズ・イタリア杯2位のチェン・ペン、ヤン・ジン組を起用したが、自己最高より10点弱低い131.75点しか出せないまさかの結果になった。

ペア・フリーの三浦璃来、木原龍一組。自己ベストを叩き出したペア・フリーの三浦璃来、木原龍一組。自己ベストを叩き出したこの記事に関連する写真を見る「演技前半で細かいミスがあって体力を消耗していたので、最後のポーズのあとで三浦さんが倒れ込んだと思い、減点されるのが心配で頭が回っていなかった。冷静に考えれば自己ベストだったのでうれしいですが、振り返ってみればもっと、もっといいところが出せたので悔しかったです」

 木原はそう言うが、2位で9点獲得という予想以上の結果だった。その時点で合計ポイント4位のカナダとの差を11点にして銅メダル以上を確定させた。アメリカとも同点で並び、銀メダル獲得の可能性さえ見えたのだ。

【平昌五輪からの大きな成長】

 結局、銀メダル争いは、次のアイスダンスでアメリカが1位、日本は5位で4点差をつけられて難しくなったが、銅メダルは確定した状況で坂本の出番になった。

「不安は今日の朝がピークだったと思うが、ペアとアイスダンスでしっかりやってくれて銅メダル以上確定にしてくれたので、あとはカッコよくメダリストになりたかった。しっかりノーミスの演技で締めるだけだなと思っていました」

アイスダンス・フリーダンスの小松原美里、小松原尊組アイスダンス・フリーダンスの小松原美里、小松原尊組この記事に関連する写真を見る

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