宮原知子が振り返るフィギュアスケートとの出会いとこれまでの競技人生。「教室でもかなり変わっている生徒でした」 (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

ーーまずは目をつむって、そこに映し出されるフィギュアスケートと出会った記憶を思い出してもらってもいいですか? 氷の上で感じた「楽しさとの邂逅(かいこう)」を。

宮原知子(以下、宮原)
 自分のなかでは、一歩目を滑れた時、その感触がよかったのは覚えています。でも始めて滑った時より、貸し靴ではなく自分の靴を履いた時にワクワクしていましたね。言葉で言い表すのは難しいんですが、小さくジャンプする、気持ちが弾む感じで。水色の衣装を着ていたと思いますけど、"自分がスケートしている!"というのがすごく楽しかったんです。

ーー何色の靴でしたか? 

宮原
 たしか4歳の時で、白い靴でした。(両親に対して)「貸し靴じゃ嫌だから買って」って言ったらしいんですけど(笑)。あまり記憶にないんですが、一度滑ってから、すぐにほしがったみたいです。初めて氷の上に乗ってから、数カ月くらいで「スケート教室も始めるからほしい!」ってせがんだみたいで。だから、靴を手に入れてうれしかったんだと思います。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る