羽生結弦の新プログラムやジャンプ構成に期待。初戦から大技4回転アクセルに挑む可能性も (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ジャンプ構成にも注目だが、4回転アクセルを入れたフリーを思いきりできるようにするためにも、最初から高い完成度でのノーミスの演技は頭にあるはずだ。そう考えれば、SPでは完璧な演技で111.82点を出した2020年の四大陸選手権のような、4回転をサルコウとトーループにする構成が考えられる。

 またさらに注目は、4回転アクセルを冒頭に持ってくるであろうフリー『天と地と』のジャンプ構成だ。昨季は前半で4回転ループを跳んで次は4回転サルコウ。そして3本目と4本目は「風を感じさせたい」と、トリプルアクセルに両手を上げた2回転トーループを跳び、すぐあとを3回転ループにしていた。その流れを重視したいなら、4回転アクセルのあとの2本目に4回転ループを入れて後半は単発の4回転サルコウと、4回転トーループは連続ジャンプと3連続ジャンプにする2本。合わせて4種類5本の4回転にするのか。

 と......、いろいろ想像してみるのは楽しいことだ。11月12日に開幕するGPシリーズ・NHK杯でベールを脱ぐ、羽生結弦の新たな挑戦。その戦いの開幕が、今から待ち遠しい。

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