羽生結弦がロックチューンにかける思い。世界に「明日への活力を」 (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AFLO

 こう話す羽生は、「これから考えることがいっぱいありますから」と、オフシーズンを楽しみにする。「何よりも自分が試合やアイスショーなどで滑る意味を考えながら、一生懸命やっていきたい」と話した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、さまざまな行動制限がある中で過ごした2020−21シーズン。特に3月の世界選手権から、帰国後の隔離期間も経て世界国別対抗戦に出場した1カ月間は、心身の疲労が大きかった。そんなシーズンであらためて感じたのは、東日本大震災を経験した後に感じたことと同じく、「自分は応援している立場ではなく、応援されているんだ」ということだった。

 何より、羽生がシーズン終了直後のこのアイスショー出演を決めたのは、「自分が滑ることで感謝の気持ちを伝えたい」という思いがあったからこそだろう。

「スターズ・オン・アイス ジャパンツアー2021」は、25日までの横浜公演の後、28〜30日の3日間で青森・八戸公演も行なわれる予定だ。

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