安藤美姫が日本女子3選手の世界選手権展望を語る「カギはGOE」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●取材・文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

世界選手権の日本人女子選手展望について語った安藤美姫さん世界選手権の日本人女子選手展望について語った安藤美姫さん ただ、シェルバコワ選手には「最強の武器」があります。それはプログラム後半に3回転ルッツ+3回転ループの連続ジャンプを組み込めることです。得点源のジャンプ構成が跳べるうえに、最近は演技構成点も高得点が出るようになっていますから、確実に実力をつけて成長しているので強敵です。

 現行ルールの女子の戦いでは、とにかくGOEの加点をいかに増やせるかが重要になります。ロシア勢もジャンプやスケーティング、スピンの質が高く、本当にきれいな滑りや動きを見せており、GOE加点で高得点をマークしています。だからこそ、日本勢にとっても勝負のカギはGOEになるはずです。

 今回の世界選手権で、紀平選手ら日本勢が優勝争いに加わるのは正直難しい面もありますが、試合は何が起こるかわかりません。日本勢の活躍に期待しながら私も注目したいと思います。

プロフィール
安藤美姫(あんどう・みき)
1987年12月18日生まれ。愛知県出身。
オリンピックには2006年トリノ大会、2010年バンクーバー大会に出場し、世界選手権では2回の優勝を飾るなど世界を舞台に活躍。2013年の引退後は、プロフィギュアスケーターとしてアイスショーに出演し、現在も振付師やテレビに出演するなど活躍の場を広げている。

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