NHK杯で樋口新葉ら日本勢は「キム・ヨナの後継者」を上回れるか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 そのほか、昨年の全日本選手権3位の川畑和愛もシニアに移行。高さと幅のあるダイナミックなジャンプが持ち味で、3回転ルッツ+3回転トーループなどが安定している。東日本選手権のフリーはジャンプの回転不足を多発して5位だったが、今回は実力を発揮して200点台に乗せられるか注目だ。

 横井ゆは菜は中部選手権と西日本選手権では調子を上げ切れなかったが、ポテンシャルは高い。昨季はNHK杯4位、全日本選手権5位と躍進しており、今年2月のチャレンジカップのフリーは、連続ジャンプの3回転ルッツの回転不足以外はミスのない演技をそろえ、合計214.56点で紀平に次ぐ2位だった。

 また、今季からシニアの河辺愛菜は近畿選手権でSP、フリーともにトリプルアクセルを入れる構成に挑戦した。ダウングレードとアンダーローテーションの減点にはなったが、自己最高の188.48点を出して坂本に次ぐ2位になっている。西日本選手権はダブルアクセルに抑えていたが、NHK杯はぜひトリプルアクセルに挑戦し、可能性を見せてほしい選手だ。

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