羽生結弦は後輩の急成長に感謝。「自分の限界を引き上げてくれる」 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Noto Sunao(a presto)

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 SPは、最初の4回転ループをGOE(出来栄え点)2.29点加点の出来で決めた。だが、続くサルコウからの連続ジャンプで回転数が少なくなるミスが出て、100点台に乗せたチェンと宇野昌磨に後れを取る97.04点で3位発進となった。

「サルコウはちょっと考え過ぎた。注意すべきことに固執し過ぎたという感じです。失敗はしたけど、感覚のいい抜け方だったので、あまり深く考えずに自分が好きなように跳んでいけばいいのかなと感じています」

 SPの「レッツ・ゴー・クレイジー」に関しては、これまでの羽生の演技と違い、感情を前面に出さない冷静さが際立った。羽生は「ここで感じた空気感を表現しました。今日は今日でよかったと考えています」と評価しながら、こうも話した。

 「でも、サルコウが決まったらもっとノリノリでやっていたと思います。ジャンプが決まらなかった悔しさはもちろんあるし、それを次のフリーにぶつけたいという気持ちもある」

 四大陸選手権に向けては、年明けの体調回復後、じっくりと練習をする時間があった。演技に関して「さまざまなイメージを膨らませ、考えた」と話す羽生だが、このSPの演技は試してみたいと思ったひとつのパターンだったのだろう。

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